パイン 罪悪感 遠慮 801文庫

バッチフラワーレメディ パイン

罪悪感 自分を責める 遠慮 受け取り下手

画像はcommons.wikimedia pine より
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  • 7つのカテゴリー:失意と絶望:罪悪感を感じ、自分を責める
  • 英名:Pine
  • 学名:Pinus sylvestris
  • 和名:ヨーロッパアカマツ、オウシュウアカマツ
  • 分類:マツ科マツ属
  • キーワード:罪悪感 後ろめたさ 後悔 弁解 遠慮 悲観 こだわり 道徳的 責任感 義務感 教条的 完全主義 厳格 強迫観念 献身的 隷属 盲従 帰依 自虐 自己否定 自責の念 無価値感 疲労

パインとは バッチ博士の言葉

バッチ博士は、バッチフラワーレメディのパインについて次のように述べました。

「自分を責めてばかりいる人のためのものです。うまくいっている時でさえも、もっとうまくできる筈だと考え、決して自分の努力や結果に満足することがありません。一生懸命努力し、失敗すると自分を責めて非常に苦しみます。時には、他の人が原因で起こった失敗でも、自分のせいだと考えます。」

『バッチ博士の遺産』(トゥエルブ・ヒーラーズとその他のレメディ)1936年より

罪悪感

パインの否定的なあらわれをひとことで表すならば「罪悪感」です。「私は罪を犯しました。ごめんなさい、罰を受けます。」という思いです。

申し訳ない
一生懸命に行った仕事に対しても、自分の価値を認めることができずに、不足感を感じ、「申し訳ない」と思っています。この何かに対して「申し訳ない」「ごめんなさい」という思いは、事の大小はともかくとしてパインのマイナス状態全般にあらわれる傾向です。

パインの罪とは
ここでいう「罪」とはなんでしょうか。それは法的なものよりも、道徳的な基準からくることが多いです。その道徳的な基準とは、社会や集団、地域、家族、親子関係、宗教的なものからもたらされるものです。

それは、自分以外の誰かの正しさに合わせて、自らを罰しようという姿勢です。たとえば「自宅前の公道を毎日掃除しない自分は公共心に乏しい悪い人間だ」と罪悪感を持つことです。

パインの罪悪感とは、誰かに宣告されたものではなく、自らに対して宣告するものです。誰かに宣告されたものならば、反発や否定も起こり得ますが、自分に対して宣告したものであれば、反発や否定はむずかしく、何らかのきっかけで、その道徳そのものを手放さない限り罪悪感は残り続けます。

植物としてのパイン それは松

パインは、和名をヨーロッパアカマツ、オウシュウアカマツといい日本にも輸入材としてたくさん入っています。日本でも同じマツ科のアカマツ(Pinus densiflora)、クロマツ(Pinus thunbergii)が広く分布しており、「松」と言われればなんとなくイメージが浮かんでくるのではないでしょうか。

パインは木材だけでなく、長い歴史の中で松ヤニ、テレピン油などに用いられ、自然療法の分野でも松葉による薬草療法、アロマセラピーの精油の原料としても用いられています。

植物としては、マツ科マツ属の常緑高木、30メートルほどの高さまで成長し、樹齢は200年前後です。

パイン(マツ)は、発芽しやすく根はまっすぐに深く伸び、葉は針形(針葉樹)で花は雌雄同株、雄花は黄色のコーン状で春からに大量の花粉を放出し、雌花は赤みを帯びた球形で受粉後に松かさになります。

罪悪感とは、道徳からもたらされた夢

興味深いのは松かさとその種子です。雌花は受粉後に松かさになりますが、すぐには種子を放出せず2年ほどかかるようです。その結果、一本のマツに三世代の松かさがつくこともあります。ここから、時間の積み重ね、または長い眠りをイメージすることができます。

種子は乾燥した松かさから風に乗って運ばれ広範囲に広がります。放出まで2年もかけながら、種子そのものは風まかせというのは面白いです。このあたりはクレマチスと似ています。クレマチスは冬の間ですが、親木に留まり、その後に風に乗って広がります。

クレマチスは「上の空、空想癖、夢見がち」と言われていますが、パインの罪悪感もある種の「」といってよいのかもしれません。

なぜなら同じ状況に置かれても何も罪悪感を感じない人もいるからです。罪悪感は個人的なものです。それは狭い範囲の「道徳」からもたらされた夢であり、その夢から目覚めなければ罪悪感を手放すことはできません。

パイン 受け取り下手 遠慮がち

パインの否定的なあらわれは「罪悪感」としましたが、別のあらわれ方としては「遠慮がち」、「受けとり下手」があります。その心の中には「自分にはその親切を受け取るだけの価値はない(無価値感)」と言う思いがあります。

目の前の人がどんなに親切であっても、心の底から喜ぶことができません。その親切さそのもの、その言葉、振る舞いをそのまま受け入れることができません。

もし受け入れたとしたら、今よりももっと良くないことが起こり、相手にも迷惑をかけ、自分自身も苦しみ、より面倒な状況になってしまうと思い込んでいます。だからいつも遠慮します。受けとろうとしません。

つまりパインタイプの人は自分を信頼していないのです。

パインのプラス面 肯定的なあらわれ

先ほどパインのことを「罪悪感という夢」といいました。パインの否定的なあらわれは、懸命に努力しながらも結果に満足せず、それを失敗だと思い込んでしまうこと、道徳的なとらわれから自分は罪を犯していると思い込んでしまう状態です。これは客観的な事実ではなく、思い込みであり夢のなかにあるといってもよいでしょう。

夢から覚めたパイン
パインが肯定的にあらわれるときはその夢から覚め、目覚めた状態にあることです。罪悪感の反対側にあるものは自己肯定感、自分の価値を認めること、自分自身を大切に思う心です。

自己肯定感のある人は人生に対して肯定的な意識をもつことができ、狭い範囲の「道徳」や「社会的な慣習」にとらわれることなく全体を俯瞰してみることができます。

自分を肯定できる人は、他人も肯定することができます。それは自分の中に中心があるからです。それは一種の責任感と言ってもよいでしょう。

目覚めたパインタイプの人は、自分が属する社会、集団、友人、家族の一員として責任をもって振る舞うことでしょう。思い込みによってつくり上げた「道徳」にジャッジメントされるのではなく、理想を実現するために、柔軟に考え、行動する人です。

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