画像はcommons.wikimedia clematisより
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クレマチス 現実逃避 夢みがち 空想癖 現実への無関心
- 7つのカテゴリー:現実への無関心:現実逃避、空想癖、不注意、上の空
- 英名:Clematis
- 学名:Clematis vitalba
- 和名:センニンソウ、シロブドウセンニンソウ
- 分類:キンポウゲ科 センニンソウ属
- キーワード:空想癖 不注意 注意力散漫 上の空 夢見がち 理想主義 想像力 自己喪失 失神 放心状態 眠気 不活発 現実逃避 共感意識の低さ 現実への無関心 現実への冷淡さ 生活感のなさ 依存症 死への憧れ
夢みがちなクレマチス
クレマチスは「現実逃避、空想癖、不注意、上の空」のためのレメディといわれています。このような記述をみると、子どものころから、空想の世界に浸っていた私にしてみれば「夢見がちも悪くないよ」とクレマチス状態にシンパシーを抱いてしまいます。
そしてもし夢が叶ったなら… 夢が現実化したなら… 心が弾みます。そういう意味ではバランスの取れたクレマチスには、夢の現実化をサポートするという一面もあります。
特に芸術的な活動の場では、クレマチスの力が必要です。つまり「美しいもの」を形にするためには、「美しいもの」を絵画や彫塑、音楽のように現実化する取り組みが必要だからです。それは日々の心地よい生活を営む力についても同じです。
クレマチスとは バッチ博士の解説
バッチ博士はバッチフラワーレメディのクレマチスについて次のように述べました。
「夢見がちで、眠そうで、きちんと目覚めていなくて、人生に余り興味がない人のためのものです。物静かで、自分が現在置かれている状況を心から幸せだと思えず、現在よりはむしろ、未来の中に生きています。つまり、自分の思っていることがそのうち実現し、もっと幸せになれると考えています。人によっては、病気になっても全く、あるいはほんのわずかしか良くなろうとする努力をしません。そして時には、死後の世界が現世より良いように考えたり、また先立ってしまった愛する人に再び合えるかもしれないと考え、死ぬことさえも楽しみにします。」
『バッチ博士の遺産』(トゥエルブ・ヒーラーズとその他のレメディ)1936年より
クレマチスのマイナス状態
クレマチスがマイナス状態の人は、空想や夢を現実逃避のために使っています。そのため日常生活では注意力が散漫になり、集中力が低下し、自分自身を維持することすらおろそかになってしまいます。
次第に、周囲の出来事にも無関心となり、一層現実との繋がりが薄らいでしまいます。バッチ博士が述べたように、自分が患った病気への関心も低下して、やがては死後の世界にすら憧れを抱くようになります。
クレマチスのプラス面
フラワーレメディには必ず反対側の質、プラス面があります。
ファンタジーを形にするクレマチス
クレマチスのプラス面、バランスの取れたクレマチスの人とはどのようでしょうか?
そのような人々は、空想やファンタジーなど目に見えない思考や感情、意志などを、具体的な事物、作品、行動へと繋げることができます。
多くの人が「それは夢だ、憧れだ」と言っているものを、具体的な自分の未来へとつながることができる人物です。彼らは自分の想いを形にして現実のものとすることができます。
おまけの記事です。 ― クレマチス 植物の特徴 ―
バッチ博士が発見したレメディは38種類あります。そのうちクレマチスのように比較的に初期に発見されたレメディは、植物の形姿とレメディの作用の間に明らかな関連を見ることができます。
そのためレメディの原料となる植物の形や仕草、生長のあり方、生育環境をみることで、その植物のさまざまな情報、レメディの作用を知ることができます。
クレマチスの白い花
クレマチスの花は白く、開花時には甘い香りを放ちます。この植物には花弁はなく、花弁のように見える白い十字型は4枚の萼です。そして無数の雄しべと雌しべが線状に拡がり、花の白さと共に明確な印象を示します。
38種のレメディの中には、クレマチス以外にも白色の花のレメディがあります。それはウォーターバイオレット、チェリープラム、スターオブベツレヘム、ホワイトチェストナットなどです。これらのレメディに共通しているのは、どれも意識が内側に向いていることです。
花びら(花弁)を欠いたクレマチスの花
クレマチスは、美しい花でありながら、花弁が欠けていることも興味深いです。「花」が植物にとっての変容の姿であるとすれば、花弁を欠いたクレマチスの花はまだ変容に至っていない、または何かが欠けた状態での「変容」を象徴しているのかもしれません。
この「変容」という点では、クレマチスの花が直線的な印象であるのに比べて、茎はつる性(曲線)であることも興味深いです。クレマチスの花は曲線から直線へと変容しつつある途上ともいえるでしょう。
つる性の植物、クレマチス
つる性植物のクレマチスは、他の植物にもたれるように成長します。「自立性」ということで言えばクレマチスは、自立性が欠けた植物です。人間であれば周囲の人にもたれて生きている…という感じでしょうか。
人間にとっての自立(または自律)とは「私(自分自身であること)」のあらわれです。他者に対して「私」を示し、自分で考えて行動することです。
人間が「私」としてして存在するのは、人間が直立歩行を行うようになってからだと言われています。つまり直立することで血液が上下移動するようになったことです。
血液の上下移動は意識の目覚めにつながり、それがより人間らしさ、人間的な自立と関わります。同じ人間でも横になった睡眠時には、目覚め(「私」)が希薄になってしまうこともなるほどと思います。そして多くの動物が四つ足歩行のために血液が水平に移動していることと比べると、人間の血液の上下移動は、人間らしさの象徴的な特徴です。
このようなあらわれは、クレマチスのつる(茎)が曲線=水平的であり、花が直線的な印象をもっていることと重ねてみると面白いです。クレマチスの花は水平から直線への変容を象徴しているのでしょうか。
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