クッションワークの不思議
クッションで支える
ロッキングテクニック、サイドワークの魅力でもあり、技術的なコツのひとつがクッションワークです。
クッションワークとは横向きになった体をクッションで支える方法です。サイドワークは横向きで行うロッキングテクニックですが、横向きのままですと、体が不安定なので、それをクッションで上手に支えます。
実際に受けてみると、クッションにサポートされた横向きの体がたまらなく心地よいです。
ひと言で言えば「重力を感じない」です。
重力との調和
もちろん、体の重さが変わるわけでもないし、風船をつけているわけでもありません。なぜだろうーと思います。
その理由は、クッションで支えることで体の歪みを最小限にしているからです。クッションで頭や体、手足をバランスよく支えることで、体の偏りを少なくしています。
これは体と重力が調和した状態です。
体は何の偏りもないとき「軽く」感じます。それは心も同じです。何の偏りのないときはウキウキします。浮力と言ってもよいでしょう。ところが、体も心も偏り、積み重ね、絡まり始めると重さが生じます。
サイドワークではクッションを使って、体を調和的に支えます。
そうすると、何の努力もなく横になっているので。ただ体がそこにあるだけと感じで、頭も自然とポカンとしてきます。
この状態で、体を揺らしてもらうと、揺れが全身に、さらに深部まで広がって本当に心地よいです。クッションワークは、サイドワークのためのひとつの工夫ですが、実際には工夫以上に大きな役割を果たしています。クラスのなかでも大きな学びのひとつです。