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ロッキングテクニックとポーズ
先日のロッキングテクニッククラスで「ポーズ(小休止)」についてお話ししました。それは、「ポーズとは素に戻ること、一人の私に戻ることだよ」です。
ポーズは、技術と技術の間に、わずかな「間(ま)」を取ることを言います。数回揺らした後に、ひと呼吸、または2、3秒、時にはそれ以上のポーズをとります。
与え手は、受け手の体から、完全に手を離し、できることならば一歩下がります。
それは受け手にとって、誰にも体に触れられていない時間の体験です。そして、その直前までの技術の余韻を受け取り、余韻を通して自分の体を感じる時間です。
この「感じる時間」では、自分だけを感じます。誰とも関わることなく、何かを考えることもない、一人の私に戻ります。
一人の私というと、孤独を連想するかもしれません。しかし、ポーズの場合は、誰とも関わることのない「素の自分」に戻った状態です。欠けたものがない自分自身です。
マッサージやボディワークの中には、与え手からケアを受けることや、面倒をみてもらうタイプもあります。それはそれで良いものであり、それも必要です。
ただ、ポーズを取り入れると、「素の自分」に戻り、頭も体も心もポカンとします。それはもともとの自分というものを思い出す良い機会となります。
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