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なんとなくを技術にする
メールでいただいた質問に回答しました。ロッキングテクニックについての質問です。
実際に目の前で行えば簡単なことでも、文章にするのは少々手間がかかります。しかし、その作業は嫌いではないです。
と言うのは、文章化することによって、それまで見逃されていたことが明らかになるからです。新たに発見することもあります。
つまり、実習のデモでは「なんとなくやっていること」が見逃されてしまう可能性があるからです。これは行う側にとっても、それを見る側にとってもです。
例えば、受け手との距離、間の取り方、与え手のつま先の方向、技術を始める前の受け手の腕の位置などです。
文章化するときには、その「なんとなくやっていること」も取り上げることになります。この「なんとなく」を文章化するの作業を行うと、自分自身が何をやっているかが明らかになります。そして、それ以降はその「なんとなく」を意識的に行うようになります。
つまり「なんとなく」が技術化されるわけです。
ただし、先ほどいただいた質問を、これからメールで送るのですが、見直したところ、回答中に「この辺りは気持ちの使い方の領域です」という表現があって、自分でも苦笑いです。つまり、この辺りはまだまだ文章化、技術化されてないのです。
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