画像はcommons.wikimedia Mustardより
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マスタード 突然の憂うつ 落ち込み うつ状態 意欲減退 虚無感
- 7つのカテゴリー:現実への無関心:理由もないのに、完全に憂うつ
- 英名:Mustard
- 学名:Sinapis arvensis
- 和名:ノハラガラシ
- 分類:アブラナ科シロガラシ属 一年草
- キーワード:憂うつ 鬱状態 落ち込み 無価値感 機能低下 意欲減退 絶望 深刻さ 空虚感 生きる喜びの喪失 喪失感 心の穴 虚無感 孤独 分離感 不機嫌 気難しさ 拒絶 心の重たさ 重苦しさ 悲しみ 物悲しい 悲観的 無気力 受け身 引きこもり 停滞 麻痺 混乱 浮き沈み
マスタードとは バッチ博士の解説
バッチ博士はバッチフラワーレメディのマスタードについて次のように述べました。
「憂うつな気分や、時には絶望的な気分さえが、まるで冷たい暗い雲のように覆い被さり、人生の光や喜びを隠してしまうように感じる人のためのものです。何故、ふさぎ込むのかその理由がわからず、説明をする事ができないこともあります。このような状況下では、幸せそうに振舞ったり、楽しそうにする事はほとんど不可能です。」
『バッチ博士の遺産』(トゥエルブ・ヒーラーズとその他のレメディ)1936年より
マスタードの冷たい暗い雲
マスタードがマイナス状態になると、憂うつや落ち込みが突然にやってきます。バッチ博士はそれを「冷たい暗い雲」と表現しました。どこからともなくやってくる暗い雲が、突然に自分の可能性を閉ざしてしまいます。
原因がある落ち込みならば、それはゲンチアナでしょう。マスタードの場合は、それが思いつきません。またはありすぎてどれが原因なのかわからないとも言えます。これまでの失敗や行き違い、つまずきが解消されないまま、記憶の底に積み重なり、ある時、それが突然に「暗い雲」となって現れます。
マスタードの「暗い雲」はひとつの「パターン」とも言えます。突然に暗い雲があらわれて、自分をおおい尽くし、すべての可能性を閉ざしてしまいます。昔に何かがあったのかもしれませんが、それらが記憶の底から暗い雲となり、落ち込みのパターンとなって繰り返しあらわれます。
マスタード 黄色の花と地中に眠る種子
太陽の花、黄色の花
マスタードの花は黄色です。アブラナ科の植物なので、「菜の花」を思い浮かべていただければ、あの黄色の花、そして春になると一面を覆い尽くすような菜の花畑が浮かんできます。
黄色の花は太陽を連想します。そこには明るさ、暖かさ、エネルギー、目覚め、公平さといったイメージが広がります。これはマスタードのマイナス状態の「暗い雲」とは真逆です。
実は、マスタードの種子はこの黄色の花と真逆な状態にあります。マスタードの種子は1ミリ程度の小さなものですが、それが一つのマスタードから膨大な数の種子が形成されます。
土の中で待ち続ける種子
そしてその種子は地中に埋もれ、発芽の条件が整うまで何年も暗い土の中で待ち続けます。これはまるで「暗い雲」に覆われたような状態です。
そしてある日、発芽条件が整うと、一斉に芽を出し、急速に成長し、あたり一面を黄色の花で覆い尽くします。このような種子のことは「埋土種子」と呼びます。絶望感に囚われたときに用いるゴースも黄色の花で、この植物も埋土種子です。
黄色の花の明るさと、地中に何年も埋もれて発芽の機会を待つ種子の存在、これは「暗い雲」におおわれた状態から、再び明るさを取り戻すマスタードのレメディと重なります。
パターンからの解放 マスタードのプラス面
フラワーレメディのタイプには必ず反対側の質、プラス面があります。
マスタードの憂うつや落ち込みは突然に起こり、また突然に去っていきます。落ち込んでいる間はどうにもならず、まるでひとつのパターンに入り込んでしまったようです。
マスタードのレメディの働きは、この憂うつや落ち込みのパターンから解放することです。落ち込みの原因があるかもしれないし、ないのかもしれない、それはずっと昔のものかもしれない、問題なのは、周期的にやってくる「暗い雲」の存在です。
マスタードは、このとらわれのパターンから解放してくれます。実際の体験はさまざまですが、たとえば「バランスがとれた」「自分が元に戻ったという感覚」「中庸、安定感」という声が聞かれます。
このマスタードがもたらす、バランス、普段の自分、中庸、安定は黄色の花からもイメージできます。これが赤い花であれば、もっと強いものが出てきそうですが、黄色には中庸、安定というイメージがあります。
アスペン ゴース ワイルドローズ
突然の憂うつや落ち込みのためのマスタードは、ほかのレメディと組み合わせることで、細かな変化にもあわせることができます。
憂うつや落ち込みの中に、原因がわからない不安感、落ち着きのなさがあるときにはアスペンと組み合わせます。
また絶望感を感じたならばゴースもいいでしょう。何もやりたくないといった無気力、無関心を伴うときにはワイルドローズを使います。
以上は一例ですが、バッチフラワーレメディは38種あり、それを組み合わせることで、より個人の状態に合わせたレメディを提供することができます。
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