ゴース 絶望 挫折

バッチフラワーレメディ ゴース

画像はcommons.wikimediaUlex europaeusより
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ゴース

絶望 挫折 諦め 希望がない 自暴自棄

  • 7つのカテゴリー:内心の不確かさ:希望を持てず後ろ向き、絶望して諦めている
  • 英名:Gorse
  • 学名:Ulex europaeus
  • 和名:ハリエニシダ
  • 分類:マメ科ハリエニシダ属
  • キーワード:失望 落胆 挫折 絶望感 憔悴 諦め 疑問 自暴自棄 停滞 憂鬱

ゴースとは
バッチ博士の言葉

バッチ博士はバッチフラワーレメディのゴースについて次のように述べました。

「希望が見えず行き詰まっていて、まだ何かできることがあったとしても、そう信じることを諦めてしまっています。人の説得を受けたり、他の人を喜ばせるために、いろいろな療法を試みることがあっても、それと同時に、周囲の人に良くなる希望がほとんどないことを説得させようとします。」

『バッチ博士の遺産』(トゥエルブ・ヒーラーズとその他のレメディ)1936年より

後ろ向きのゴース

ダメだと思い込む
ゴースは希望を失っている状態です。失敗と挫折の繰り返しの中でどうしたらよいのかわからなくなってしまっています。

それは実際の状況の良し悪しにかかわらず、本人が「もう何をやっても無駄だ」と思い込んだ状態です。

第三者的にはまだ可能性があるように見えても、本人は「やるべきことはもうやった。何をやってもだめだ。」と思い込み、より良くなることに対して、後ろ向きの状態です。

どうせダメだと思うけど
ところが、親しい人から「こんな方法もあるけどやってみる?」と提案を受けると「どうせダメだと思うけど、そんなにいうのならやってみるよ」というように行動を起こすだけの能動性をもっています。

つまりゴースの状態にある人は刺激に対してまだ反応するだけの感度を有しているのです。このあたりはゴースという植物が鋭い棘を持っていることと、花がヴァニラに似た甘い香りを発することなどが、この植物がもつ刺激性の存在を象徴しているのかもしれません。

ゴースとオーク

対照的な二つのレメディ
エドワード・バッチ博士は、1933年4月の復活祭の直前にゴースを製造しました。そして翌月の5月にオークドングリの木です)を製造しました。

ゴースの次にオークのレメディが作られたことはとても興味深いことです。なぜならこの二つのレメディは、状況に対する関わり方が正反対だからです。

ゴース状態の人は「何をやっても無駄だ」と最初からあきらめています。それに対してオークは困難な状況であったとしても「なんとかして頑張るのだ」と奮闘しています。あきらめと奮闘、これはまったく正反対の関わり方です。

強い植物 ゴース
生長のあり方をみてもゴースとオークは正反対です。ゴースは群生して集団でその存在を示します。ゴースの花は鮮やかな黄色です。黄色は精神の安定、太陽のエネルギーを示す色です。

ゴースはとても強い植物です。農業の手法のひとつである野焼きにも強く、焼かれても次の季節には再び成長するという強い再生力を有しています。ゴースは自ら再生する力をもった植物です。

周囲を支えるオーク
オークは1本の樹木として存在します。なかには数百年におよぶ長い樹齢をもつものもあります。その長い年月の間、オークはたくさんの動物、昆虫、コケ植物にたいして生活環境である住まい、食べ物(ドングリなど)を与え続けます。オークは常に周囲を支え続ける植物です。

それぞれのマイナス面
このような植物のあり方の違いが、レメディが対象とする否定的な質(感情)となってあらわれます。本来、再生力をもっているゴースは、その否定的な質として希望のなさやあきらめの感情となってあらわれ、長く周囲を支えるオークは、頑張りすぎや頑張れないことへの自責の念となってあらわれます。

そしてバッチフラワーレメディのゴースとオークはそれそれの否定的な質を肯定して、プラスの質へと向かわせるはたらきをもっているのです。

ゴースの「あきらめ」のもうひとつの可能性 そのプラス面

物事の本質を見極める
ゴースの否定的な感情は、希望を捨ててしまった状態、自分の未来をあきらめた状態といえます。ただし、この「諦め」は、時には美徳のひとつとされることもあります。例えば「諦観(ていかん)」という在り方です。諦観には「欲望から距離をおくこと」「本質を見極めること」「真理を観ること」「悟り」などの意味があります。

ゴースの否定的な感情がプラスにはたらくと、状況に巻き込まれることはなく、自分の感情に揺さぶられることもなく、全体を見据えて、そこにある真理を観るようになります。それは生きることの本質を見極めた状態です。そのように考えると、ゴースの絶望の反対にある質はとても豊かです。

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