画像はcommons.wikimedia hornbeamよりです。
ホーンビーム 先伸ばしの人生 気だるさ
バッチフラワーレメディ ホーンビーム
- 7つのカテゴリー:内心の不確かさ:月曜病のように、やる気が出ない
- 英名:Hornbeam
- 学名:Carpinus betulus
- 和名:セイヨウシデ
- 分類:カバノキ科クマシデ属、落葉広葉樹
- キーワード:やる気なし、月曜病 気だるい、倦怠感、精神疲労、朝が辛い、エネルギー不足、気が重い、スロースターター
ホーンビームとは バッチ博士の言葉
バッチ博士はバッチフラワーレメディのホーンビームについて次のように述べました。
「自分に課せられた人生の重荷を背負って行くには、精神的にあるいは肉体的にあまり強くないと感じている人のためのものです。つまり、一般的に見れば、きちんと自分の仕事をこなしているにもかかわらず、毎日やらなければならないことが多すぎて、やり遂げられないように感じます。これらの人は、自分の仕事を容易に達成するには、まず、自分の精神の、あるいは肉体のどこかを強くする必要があると信じています。」
『バッチ博士の遺産』(トゥエルブ・ヒーラーズとその他のレメディ 1936年)より
いつも感じる体の重さ、気の重さ、やる気のなさ
ホーンビームの興味深いところは、生活や仕事をそれなりにこなしつつも、どうしようもないやる気のなさを感じているところです。
何かショックなことや大きなトラブルがあったからということではなく、むしろ日々の生活の中に埋没することによって、新鮮さを失い、退屈し、ルーティンを果たすことに負担を感じ、やらなければならない仕事にため息ばかりをついています。
似ているけれども少し違うのはオリーブとワイルドローズです。オリーブは疲労困憊のためのレメディですが、オリーブの場合は実際に行った仕事に対して肉体的、精神的な疲労状態にあることです。ホーンビームの場合は、まだ仕事を行う前に精神的な疲労感を感じています。
ワイルドローズは無関心、無気力のためのレメディです。やる気のなさという点で近しいところもありますが、違いはワイルドローズの場合は無関心であるということです。それに対してホーンビームはどこかに「やらなくてならない、しかしやる気がない」という一種の関心がまだあります。
常に不足感を感じているホーンビーム
ホーンビームのもうひとつの特徴に「不足感」というものがあります。もっと体力があれば、気力があれば、朝起きることができれば、時間があれば、技術があれば、才能があれば…。
いつも何かが不足していると思い、十分にそれを備えていない自分には課題は果たせない、困難であると思い込んでいます。
ところがホームビームの面白いところは、やり始めると何とかなるという点です。つまりスロースターターです。ホーンビームタイプの人は実際には力もあり、能力もあり、エネルギーも備えているのですが、それに火がつくのに時間がかかるのです。
実際には備わっているので、それが明らかでない状態。だからバッチ博士はホーンビームを「内心の不確かさ」のグループに配置したのでしょうか。
実は強いホーンビーム プラス面
ホーンビームの語源を検索すると「英名hornbeamは動物の角(horn)の様な硬い木材と樹木を表す古英語「beam」に由来するとされる。」が出てきます。
またwikiには「木は重くて硬く、道具や建物の建設に使われます。また、熱くゆっくりと燃えるため、薪に非常に適しています。」という表現も見られます。
画像はcommons.wikimedia hornbeamよりです。
このような検索結果をみると植物としてのホーンビームは決してやる気のない植物ではなく、むしろ重く硬く実体があり、有用な建築や道具の材料として用いられ、熱くゆっくりと燃える良質の燃料となる植物です。
これはバッチ博士のシステムの特徴である「否定的な感情の反対側にある質を育てる」ということの具体的なあらわれかもしれません。
ホーンビームがプラスに働くことで、じっくりと燃え上がる熱となり、実用という視点を持ちつつ、物事を前へと進ませる力となるでしょう。