目次
触れることの土台
「つながること」は、ロッキングテクニックに限らずマッサージなど体に触れるに技術に共通していることです。たとえば、あるマッサージ技術に、1から10までのステップがあったとします。
最初のステップ1を飛ばして、ステップ2から始めると、やはり土台がないというか、上滑りで、受けていても、あれって?って感じになります。
そのステップ1とは「つながること」です。与え手(マッサージ施術者)が、受け手の体、受け手の存在とつながることです。
マッサージ技術を「手の動かし方」として理解していると、忘れてしまうのが「つながること」です。最初に受け手の体とつながることで、そこから先の技術は安定します。受け手の体に響くものになります。
ある程度の経験のある与え手であれば、ステップ1は無意識レベルで行っていると思います。そのようなときは「つながること」の時間もほんの一瞬です。1秒にも満たないかもしれません。それでも、そこに「つながること」があると、そこから先の技術は確かなものになります。
これからマッサージやロッキングテクニックなど触れることを始めようという方は、技術の始まり、ステップ1の「つながること」に意識を向けてください。
「つながる」方法はシンプルです。最初にソフトな手全体で触れて、受け手とのつながり感を実感することです。その時の、ごくわずかな圧は垂直圧です。最初はこれでいいのかなと思うかもしれませんが、繰り返す中で、それは確かなものになります。