ヘザー おしゃべり 淋しさ

バッチフラワーレメディ ヘザー

画像はcommons.wikimedia heatherよりです。

ヘザー 自己中心的 過干渉 虚栄心

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バッチフラワーレメディ ヘザー

  • 7つのカテゴリー:淋しさ:話し好きだが、自分のことばかり
  • 英名:Heather
  • 学名:Calluna vulgaris
  • 和名:ギョリュウモドキ
  • 分類:ツツジ科カルーナ属
  • キーワード:おしゃべり 淋しさ 自己中心的 厚かましい 図々しい 過干渉 利己主義 感情移入 社交的 世俗的 競争意識 自己顕示欲 自慢 自己実現 承認欲求 愛されたい 自己陶酔 自己愛 人気取り 虚栄心 嘘 虚言 確信のなさ 欠如感 劣等感 過補償 嫉妬心 依存 疎外感 希望の喪失 不安 孤独

 

ヘザー 荒野の花

 

ヘザーの英名「Heather」は古代ゲルマン語の「Haithio」に由来し、そこから「Heide(原野、荒野)」、そして「Heather」へと連なったと言われています。たしかにヘザーが広がるヨーロッパの風景はまさに荒野であり、日本ではなかなか見ることのできない風景です。

ばッチフラワーレメディ ヘザー

画像はcommons.wikimedia heatherよりです

 

ヘザーの荒野に立った気持ちはどのようなものでしょうか。荒涼、静けさ、孤独、淋しさ…。実際にその場に立つならば、もっと多くの体験があると思います。1933年の秋、バッチ博士がヘザーの荒野に立ったときは何を感じていたのでしょう。

ヘザーの花言葉は「自立、孤独、熱情」です。荒野というキーワードから「自立(一人立つこと)、孤独」を連想することができます。そしてヘザーの鮮やかな色彩、荒野でも生き抜く強い生命力、甘い芳香と豊かな蜜には「熱情」というキーワードが当てはまります。

 

ヘザーとは バッチ博士の言葉

 

バッチ博士はバッチフラワーレメディのヘザーについて次のように述べました。

「自分自身の問題を他の人と話し合う必要があると考え、誰かれ構わず、話し相手を常に捜している人のためのものです。長時間独りきりされると、とても不幸だと感じます。」

『バッチ博士の遺産』(トゥエルブ・ヒーラーズとその他のレメディ)1936年より

 

自己中心的

 

人とつながりたい
社交的なヘザーのマイナス状態は、常に自分のことばかりを話すことが特徴です。それは自己中心的で、人の話を聞こうとはしません。誰かをつかまえては、自分自身の素晴らしさ、自説、または自分の不幸な出来事、そして自分の病いについて話し続けます。

このようなヘザータイプの振る舞いには過度な自己愛、虚栄心、人に認められたいという承認欲求、そして他人とのつながりを求める強い思いがあります。

注目を求める
動物同士の力関係を示す動作に「マウンティング」があります。時には人間関係でも「自分の優位性を示す」ために行われることがあります

ヘザータイプが、自己中心的な会話を行い、自分が常に話題の中心であることを求め、自分に注目と好意を集めようとする試みは、「マウンティング」のあらわれでしょうか。

ヘザータイプの人は自分中心の会話によって、自分が話題の中心人物となり、他者より上位であることを示そうとしますが、実はヘザータイプの人は、話を聞いてくれる聴衆が必要であり、周囲の注目を求めています。

ヘザータイプの場合、強い強制力ではなくどちらかといえば間接的な試みです。それゆえヘザータイプがもっとも恐れることは「無視・拒絶・否定」です。おしゃべりという自分の試みが無視されたとき、彼らは「仲間はずれ」という孤独感に陥ります。

 

ヘザーのプラス面

 

ヘザーはゴースと同時期に発見されました。どちらの植物も丘陵地に一面に広がる姿が印象的です。

一株ずつも強い印象がありますが、ヘザーとゴースの場合は、あたり一面に広がる様子には特別な印象があります。それは視界に入るもの全てであり、「環境的」とも、「全体的」とも言える大きな視点です。そこには自分という存在もあり、相手も周囲の人々も含めた全体性です。

ヘザータイプの人は全体という意識をもつことによって自分を認め、相手も認めるようになります。楽しい会話の場でも、相手の話に耳を傾け、また自分のことも分かち合います。そのような相互のコミュニケーションによって、相手も豊かになり、自分自身も豊かになります。

もともとヘザータイプの人には「人に認められたい」、「人から愛されたい」いう思いがあります。ヘザーの傾向が否定的にあらわれている時には、その思いは一方的なものとなりますが、ヘザーの傾向が肯定的にあらわれてくると、その思いは全体へと広がり、人を認めることで自分自身も認められ、人を愛することで自分自身も愛されるという相互の関係へと広がります。

 

内にこもった熱

 

余談ですが、植物療法ではヘザーは「リウマチや関節炎に有効なハーブ」として紹介されています。モーリス・メッセゲの『メッセゲ氏の薬草療法』には、「ある日、リウマチで体がきかなくなってしまい、どういう方法でもよくならないという男の人が私のもとにやってきました。そこで私はその人を、文字どおりこの植物にすっかりゆだねてみました…」という記述があります。

「この植物」とはヘザー(エリカ、和名:ギョリュウモドキ)のことです。『メッセゲ氏の薬草療法』ではヘザーの浴用剤のことを紹介しています。

この記事を読んだときに、「リウマチは体の内側に熱がこもった状態(熱を発散できない)であり、本式に風邪(熱を発散)を引くと回復の可能性がある」を思い出しました。これは以前に私が学んだ東洋医学からです。

ヘザータイプの方が、他人を支配したいと思いつつも直接的な力の行使ではなく、自分への注目によって他人との関係をつくろうという試みは、ある意味で屈折した力の行使、つまり「内にこもった熱」ではないかと思いました。

 

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