ビーチ 批判的 許せない 頑固

バッチフラワーレメディ ビーチ

画像はcommons.wikimedia beech
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ビーチ
批判的 人を許せない
頑固 傲慢 粗探し

  • 7つのカテゴリー:他人のことを気にしすぎ:批判的で他人を許せない
  • 英名:Beech
  • 学名:Fagus sylvatica
  • 和名:ヨーロッパブナ
  • 分類:ブナ科ブナ属
  • キーワード:批判的 高圧的 攻撃的 非難 傲慢 高慢 虚栄心 優越感 皮肉 辛辣 残酷 あら探し 不寛容 完璧主義 偽りの寛容 懐柔 狭量 協調性のなさ 頑な心 頑固 孤立

ビーチがブナだと知ったとき「えっ?」という軽い驚きがありました。なぜなら私がもっているブナのイメージは一言でいえば「静寂」だったからです。

ブナはすらりとした高木で、優しい輪郭をもち、樹皮も滑らかで、空から緑の葉を通した柔らかな光が地上に降りてくるといった感じです。それはまさに自然界が示す「静寂」な空間です。

ところが、ブナ、すなわちフラワーレメディのビーチの否定的なあらわれは「批判的、傲慢、粗探し、不寛容…」です。

物事にはすべて両面があり、特にフラワーレメディは、表面にあらわれる否定的な感情を対象としているのでビーチの場合もそうであろう…とわかっているつもりでしたが、そのギャップに驚いたことも事実です。

ビーチとは
バッチ博士の言葉

バッチ博士はバッチフラワーレメディのビーチについて次のように述べました。

「自分の周りのすべてのものがもっと良く、もっと美しくならなければならないと感じる人のためのものです。たくさんのことが間違っているように見えても、その中で何か良いことが育っているのを見つけ出す能力を身につけるためのものです。それによって、それぞれの個人が、そしてすべてのことが、それぞれ異なった仕方で最終的な完全さに向かって進んでいることをもっと理解し、寛大で、情け深くなることができるからです。」

『バッチ博士の遺産』トゥエルブ・ヒーラーズ(12の癒し手)とその他のレメディ 完全版より

ビーチのポジティブな面
このバッチ博士の説明は、他のレメディの説明と比較して、ビーチのポジティブな面、育むべき能力を積極的に示しています。特に印象的なのは「もっと美しくならなければならないと感じる人のためのものです。」という部分です。

しばしば人は、ブナの林に入った時、次のように描写します。それは「ブナの林に入ると、まるで大聖堂のなかにいるような…」というものです。

これは高く伸びたブナの林が、大聖堂を思わせる緑の高い天井であり、しかも緑の葉を通した柔らかな光が、あたかも天から地上へと差し込んでいる…という様子からイメージしたのでしょう。

確かにそこには荘厳とした空間の広がりと、光によるおごそかなイメージが広がります。この様子は、バッチ博士が記した「もっと美しく…」というブナ=ビーチと関係があるのでしょうか。

 

ブナの林の特徴

ブナの生育の様子をみると興味深い点を見つけることができます。最初に前提として、世界は植物、動物も全体としてひとつの調和のなかにあるということをご理解ください。その上で、ブナの生長のあり方をごく部分的、短期的にみると、いくつかの点で他の生物に対して抑圧的な影響を与えていることに気づきます。

ブナの排他性
それは他の植物に対するブナの「排他性」です。ブナの木は高く生長し枝を水平に伸ばし、葉を密に茂らして緑の天井をつくります。その緑の天井は、他の植物への光を奪いとり、生長を妨げてしまいます。

ブナの樹皮は薄いために、他の植物よりも先に温度の変化を感じとることができるので、他の植物よりも先に優位な場所へと枝を伸ばすことができます。また落葉樹であるブナの落ち葉は腐敗に時間がかかるという特徴も興味深いところです。

このようにしてブナが他の植物の生長を妨げることで、はじめは雑木林だったところが、長い時間をかけることでブナの林へ変わっていくのです。

オークとの対比
この辺りは同じブナ科のオークが、周囲の多くの植物、昆虫、鳥、動物にたいして住まいなどの生活環境、食糧を提供しつつ生長する姿とは対照的です。

対照といえば、オークの根は深く広範囲に広がるのにたいして、ビーチの根は浅く、時には地表に露出し風害に弱いというのも特徴です。植物にとっての根のあり方は、人間に例えればグラウンディングの状態をあらわしているといってもよいでしょう。

私たちがレメディを通して、植物のあり方=情報を受け取ったとき、私たちは植物から学びの機会が与えられます。植物のあり方には良い悪いはありません。

ただ植物はそのようにして、この世界で調和的に生きているのです。レメディは、学校や本で学ぶのとは異なるチャンネルと通して私たちと繋がり、植物そのもののあり方を示すことで私たちに学びの機会を与えます。

ブナの林の美しさ

バッチ博士のブナ=ビーチについて説明の後半部分にはこのようなことが記されています。

「それぞれ異なった仕方で最終的な完全さに向かって進んでいることをもっと理解し、寛大で、情け深くなることができるからです。」

ブナの林そのものはとても美しいです。静けさのなかに緑の葉をとおした柔らかな光が差し込み、そこに立つ者には自然界への畏敬の念が広がってきます。ブナはそのような自らが創造した世界をその美しさの「完全さ」に向けて生長を続けているのでしょう。

ビーチのプラス面
私たちはレメディをとおしてブナ=ビーチのあり方を丸ごと受け取ることができます。それはビーチの持つ肯定的な面です。バッチ博士の言葉を借りるならばそれは「理解し寛大で情け深くなること」でしょう。他者に対する多様性を認め、共感し、静けさのなかにある慎み深さを育むことができます。

この記事を書いているときにタロットカードの「隠者」を思い出しました。隠者は9番目のカードなので、ひとつの完成形を示しています。そのため何者にも依存することなく。あらゆる立場にもとらわれることなく、静かに探求の旅を続け、自ら精神性を深めます。そのようなイメージがビーチの持つ肯定的な面にも感じることができました。

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