シダーウッドの香りのイメージワーク

シダーウッド 香りのイメージワーク

画像はcommons.wikimedia より

目次

シダーウッドから広がるイメージ

精油の香りのイメージワークは、精油の香りのイメージ=印象を膨らませて、イメージの背後にある質に気づこう、という試みです。

たとえば、リラックス効果といってもローズとペパーミントでは、あらわれてくる質はずいぶんと違います。そのあたりが明らかになればいいな、と思っています。

もちろん、香りのイメージは人それぞれなので、正しいや誤りはないし、今日と明日では出てくるイメージも変わってくるでしょう。そこにはその瞬間の、その人の心や体の様子が反映されるからです。

実際に行う上で注意することは、香りが濃すぎると印象も変わってしまうので、一瞬、ふわっと香ってきた、その印象を大切にするといいと思います。それでは。

直感 シダーウッド 香りの第一印象

最初に思い浮かんできたのは、常緑の植物で出来あがった緑の壁です。

濃い緑の葉と、同じように濃い茶色で硬い枝が絡み合い、厚みを増して出来上がった緑の壁です。壁といってもふぞろいな形です。

香りの印象を五感で深める 視覚化、言語化する

次に意識的にシダーウッドの香りと向き合って、イメージを広げます。五感で表現するとしたら、どんな表現が出てくるのでしょうか。どんなイメージが湧いてくるのでしょうか。

あらわれたイメージ

町の外れに住むひとりの老人。白髪で映画監督のホドロフスキーみたいな感じの人。

彼は古い家にひとりで住んでいて、時々庭の手入れをしています。庭の端には濃い緑の葉の樹木が植えられています。

この木は昔からここに植えられていました。とても静かな木で、ベランダから眺めていると、自然とおだやかな気持ちになってきます。

しかし、彼はこの木のもうひとつの面を知っていました。木に近づき、その表面にそっと手の平を当てると、わずかに温かさを感じるのです。

それはこの木が生きているということ、そして今でも少しずつ成長していることを示しています。つまりこの木は活動中なのです。

やがてこの木は密に枝葉を広げ、老人の家の周囲を覆うまでに成長しました。

それはこの男性が意図したことでした。男性と木は通じ合っていたのです。

気になる言葉、表現を見つけます。

先ほどのイメージから気になる言葉、表現をピックアップします。

すると…。

〝静かな木〟〝もう一つの面〟〝密に枝葉を広げ…家の周囲を覆う〟〝意図、通じ合っていた〟などが気になる言葉として出て来ました。

ここからこの瞬間の香りの方向性、リラクセーションの質、スピリットを導きます

先ほどの気になる言葉、表現を展開させてみます。「展開させる」とは言葉や表現にあるエネルギー、リラクセーションの質、スピリットを探る作業です。

拾い出したいくつかのワードを眺めていると、「たくらみ」という言葉が浮かんできました。「たくらみ」とは少々物騒な表現ですが、それは“家の周囲まで覆う”までに成長した木は、元々老人と通じ合っていたのです。

木は老人の意図を受け、ゆっくりと、誰にもわからないように、しかし確実に、少しずつ枝葉を広げ、濃い緑の葉と共に家の周囲を覆いました。

香りの方向性を引き出すつもりが、またさらに膨らんでしましました。

そこで改めて、シダーウッドの香りの方向性、リラクゼーションの質とは、と問うと。

それは“確実な実行力”です。

誰の目にとまらなくても、その内側に力強い、若々しい力を潜め、最初の約束(意図)にもとづいて、確実に物事を成す、という力の存在です。

今日の僕にとってのシダーウッドの香りの方向性、リラクゼーションの質は、こんな感じです。香りの印象は毎回、違ってきますから、次回はまた別の質があらわれるでしょうし、またいつか同じような質があらわれることもあるでしょう。

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