ウィロー 不満と惨めさ

バッチフラワーレメディ ウィロー

 

 

 

 


画像はcommons.wikimediaよりです。
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バッチフラワーレメディ ウィロー

  • 7つのグループ:失意と絶望/恨みと自己憐憫、惨めな自分が苦々しい
  • 英名:Willow
  • 学名:Salix alba、Salix vitellina
  • 和名:セイヨウシロヤナギ
  • 分類:ヤナギ科ヤナギ属
  • キーワード:不平、不満、恨み、妬み、惨め、屈辱、自己憐憫、被害者意識、自分の運命をののしる、悔やみ、憤り、怒り、愚痴、否定、批判的、内向的、陰気、憂鬱、不機嫌

 

ウィローと聞くとどんな植物なのだろうと思うかもしれません。ウィローとはヤナギのことです。実は私も「ウィローとはヤナギです」と聞いたとき、「そうなのか、へー」と思いました。日本ではヤナギといえばシダレヤナギが有名です。以前、散歩のときに、用水路のわきに立派なシダレヤナギを見かけました。ただし、バッチフラワーレメディで使うヤナギはセイヨウシロヤナギ(Salix alba)と言って同じヤナギ科の植物ですが、すこし違います。

 

日本には「柳に風」という表現があります。これはヤナギの枝葉が風に揺れているように、物事を受け流すこと、さらりとやり過ごすことをいっているのですが、フラワーレメディのウィローが対象とする感情は、「柳に風」とはずいぶんとちがうものです。

 

 

ウィローの否定的な感情

「なぜ私だけがこんな目にあわなければならないのか」これはウィロー状態の方からしばしば聞こえるつぶやきです。ウィロー状態とはとても良いことを行なっているのに、人に、友人に、仕事に、会社にとても貢献しているのに、それが感謝されない、評価されない、受け入れられない時の思いです。

その思いは少しつづ心の底に溜まり、その思いは不平、不満、恨み、妬み、惨め、屈辱、自己憐憫、被害者意識、自分の運命をののしる、悔やみ、憤り、怒り…となってあらわれます。

「なぜ私だけがこんな目にあわなければならないのか。」これはウィロー状態をとてもよくあらわしています。

 

バッチ博士によるウィローの記述

「逆境や不運に苦しんでいる人のためのものです。人生を成功をもたらしてくれるかどうかで判断するので、不満を言ったり、憤ったりすることなく逆境を受け入れる事が難しい人のためのレメディです。なぜ試練に会うのかわからず、不公平だと感じ、惨めになります。しばしば、昔好きだった事にも興味を失い、やろうとしなくなります。」『バッチ博士の遺産』(トゥエルブ・ヒーラーズとその他のレメディ 1936年)より

 

ウィローの質がマイナスに働いてしまうと、他人の幸せや成功を羨み、自分が正当に評価されないことに憤り、怒りを感じ、なぜ自分だけがこんなことに…、そして自分は被害者であると思い込み、自己憐憫の感情でいっぱいになってしまいます。このような感情が表面に表れてきたときにはバッチフラワーレメディのウィローを使います。

 

ウィローのプラスの状態

バッチフラワーレメディは、人間の否定的な感情を取り上げて、それを中和して、その反対側にあるプラス状態を育みます。それではウィローのプラス状態とはどのようでしょうか。

それは人生のアップダウンにしなやかに順応する人物です。その人は自分の感情、喜怒哀楽も素直に受け取り、それを軽く、あっさりと表現して後に残しません。まさに「柳に風」です。同時に自分の人生に信頼と責任を持つという強さを備えます。

 

 

ウィローとホリーの違い

バッチフラワーレメディのウィローとホリーにはすこし似たところがあります。それはどちらも「怒り」という感情があるからです。しかし、その感情の表れ方を注意深く観察すると微妙な違いがあることに気づきます。ウィローの場合、その感情のプロセスとして、必ず「自分は被害者である」という内向きの感情体験があります。つまりウィローの「怒り」には内向してしまった悲しみという感情が一体化していることです。

 

ホリーの「怒り」はもう少し外向きです。それは怒りをベースにした他者への攻撃です。ホリーは自分という存在が脅かされたとき、自分の愛情が踏みにじられたとき、「怒り」で他者を否定して自己を守ります。そこには自分に対する正しさがあります。「自分は正しい、他人は悪い」という思いです。ホリーの「怒り」は外向きであり、自己の正しさの激しい主張です。

 

植物の生育環境という視点でウィローをみると、この植物は水辺を好むという特徴があります。四大元素でいうと「水」は感情や情感とつながります。また同じように古代の科学ではウィローは「月」と関連した植物といわれています。月は無意識の感情、情感をつかさどる天体です。ちなみにホリーは火星や土星と関連が深いといわれているのも興味深いです。

 

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